石川県庁舎は、2002年11月に竣工した現代的な行政建築です。山下設計が設計を手がけ、RC造・SRC造・S造の混合構造で、地下2階・地上20階・ペントハウス2階、延床面積103,656㎡の大規模庁舎として建設されました。建物の高さは98.8mで、金沢市のスカイラインを特徴づける重要な建築となっています (山下設計より)。
建築デザインの特徴は、石川県の地域性と行政機能を両立させた現代的な表現にあります。外観は直線的でシンプルなファサードを基調としながら、県庁としての威厳と親しみやすさを両立させています。内部は効率的な行政事務に対応した機能的な空間計画が採用され、県民サービスの向上を図る設計となっています。
この建築は2008年に公共建築賞国土交通大臣表彰を受賞するなど、公共建築として高い評価を受けています。また、2005年に空衛学会賞技術賞、2003年に優良消防防災システム表彰を受賞するなど、技術面でも優れた性能を有しています。旧県庁舎(現しいのき迎賓館)との対比により、石川県の歴史と現代を象徴する建築的ランドマークとして機能しています。
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