カレード野々市(学びの杜ののいちカレード)は、2017年に竣工した野々市市の文化交流拠点施設です。設計は三上建築事務所が手がけ、RC造+S造、延床面積11,439.95㎡の複合施設として整備されました。施設名の「カレード」は英語の「Kaleidoscope(万華鏡)」に由来しています (三上建築事務所より)。
建築の最大の特徴は、中央の開放的な空間を核とした「森羅万象」というコンセプトです。図書館と市民学習センターを融合させ、中央の吹き抜け空間の天井には鏡面ステンレスを配置し、室内の様子や利用者の姿を映し出すことで、知識の集積と多様性を視覚的に表現しています。
施設中央には2本のブックタワーが天井付近まで聳え立ち、「知の集積」を象徴的に表現しています。各機能室は中央の開放空間を取り囲むように配置され、すべての分室が自由に出入りできる動線計画となっています。この設計により、図書館機能と市民活動が有機的に結びつき、年齢を問わず多くの市民が集う交流拠点として機能しています。野々市の居住環境の良さと若い世代の多さを反映した、現代的で魅力的な文化施設として評価されています。
コメント